【レビュー】その先に待ち受けるのは希望か?映画「ルーム」の感想【評価】★★★★☆
こんにちは!森ノ湖です。「ルーム」は良い作品でした!
映画「ルーム」をNetflixで観ました。
あらすじ
小さな部屋で暮らす仲の良い、女性と5歳の息子。最初は普通の母子家庭のように見えていましたが、よく観ていると息子は髪が女の子のように長く、ご飯はとても質素で何だか違和感。。実は女性は高校生時代に誘拐されていて、監禁された状態のまま誘拐犯の息子を産み、一緒に暮らしていた。。
という恐ろしい設定の話。
こういう筋書きだと普通は「いかに脱出するか」をテーマにスリラーに仕立てるかと思いますよね。
でも、この映画では、なんとか脱出して、それからどうやって普通の生活に戻っていくのかをメインに描かれています。
子役の演技が素晴らしかった
母親は、ずーっと監禁生活から脱出したいという目標で生きてきました。でも、いざ外の世界に出たら、生きる目標を失ってしまい、監禁されていた時よりも生きる力を失ってしまいます。
対象的に息子は、最初強い拒否反応を示すのですが、次第に打ち解けていきます。
子供の柔軟性って凄いですね。
でもそれでも時々「いつになったら、(誘拐されてた)部屋に帰れるの?」って聞いてしまうんです。
産まれてから五歳まで暮らしてたから、そりゃぁ親しみがありますよね。
脱出できて良かったはずなのに、監禁されてたままのほうがある意味良かったのか?
本当の幸せとは一体どこにあるのか?
そんなことを考えさせられました。
冒頭のシーンでは結構広く見えた納屋の描写が、再度訪れたときにはものすごく狭く見えるように撮影されているのが上手い。
視点の高さを変えて、撮影していたのかな?
もしくは狭く見えるように、狭い版の納屋のセットを別で用意したのか?
ちょっと気になりました。