女子高生の秘密の宿題
生徒が取り組んでた変わった宿題について
大学生の頃、僕は高校の美術部の指導をするというバイトをしていた。
油絵をやったり、簡単な陶芸をやったり、イラストを描いてる子がいたりという、自由でのどかな美術部であった。
制作はしないで、美術室で勉強をしている部員も結構多かった。
私の高校時代もそうだったが、美術部では良くある光景である。
ある日、一人の部員の子が穴埋めドリルみたいのをしていた。
私「あ、もうすぐテストなの?」
生徒「……。まあ、そんな感じです。」
私「どんな問題出るの?難しい?ちょっと見せてよ。」
生徒「駄目です。」
私「あ、そう。見た感じ、現代文なのかな?」
生徒「これ…。宗派の教義を学ぶための宿題なんです。子供はやらなくちゃいけないんです。」
生徒「お母さんに宗教のことは他の人に言ったら駄目って言われてたのに…。」
私「え…。そうだったの。ごめん。誰にも言わないから」
生徒よ、ちょっと深く聞いてしまったのは謝るけれども、秘密の宿題だったら学校ではやらない方が良いのではないか?
と思った私であった。