【レビュー】勇気溢れる復讐譚!古代日本が舞台の「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」【評価】★★★★☆
こんにちは!森ノ湖です。NYで去年見た作品について。
日本でも遂に「クボ」が今月末に公開されるそうですね。
私は去年の夏にニューヨークで観ました。
1年以上もリリース時期に差があるとは。。
ライカによる珠玉のストップモーションアニメ!
「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」(原題"KUBO")は「コララインとボタンの魔女」とか「ザ・ボックストロールズ」を作ったスタジオ「ライカ」制作のアニメ。
今回の作品は大昔の日本が舞台となっています。
魔法の三味線をもつ少年クボが、お母さんの魂を宿すニホンザルと侍の魂を持つちょっとマヌケなクワガタムシを仲間に冒険する復讐譚です!
日本の雰囲気を活かしたストップモーションアニメが見どころで、呪いや妖怪などが出てくる陰鬱な日本土着の雰囲気をうまく表現しています。
クボが三味線を弾くと魔法の力が折り紙に命を吹き込まれ、自由自在に動きます。紙が一枚一枚、折られて踊る、めくるめくような美しさ。
CGとストップモーションアニメを組み合わせた戦闘描写も圧巻で、特に妖怪ガシャドクロと戦うシーンはド迫力。
ガシャドクロの人形は相当でかくて、クレーンで操作したらしい。すげえ。。
日本についてよく研究されていて、灯篭流しやお祭り、お盆や輪廻転成の思想など、ストーリーに上手く取り込まれています。
悲しく激しい復讐譚というテーマも日本を舞台にした雰囲気にマッチしていました。
アートなアニメ映画を作れるのがちょっとうらやましい
こういう雰囲気重視の作品は日本だと、芸術的短編アニメみたいな扱いになってしまいがち。
さすが資本のあるアメリカのスタジオ、贅沢にお金を使い大作に仕上げているところが素晴らしいです。
日本はもちろんアニメ大国で2Dのアニメーションでは最先端、CGアニメーションでもPixar等に負けないよう頑張っていますよね。
最近は日本発のCGアニメ作品も良い線いっていると思います。
ですが、ストップモーションで大作劇場アニメを作るスタジオはまだないですね。
いつか日本からもこんな作品が生まれたら面白いなぁと思います。