【レビュー】産科医を舞台にした人間賛歌、「コウノドリ」を読んで【評価】★★★★★
こんにちは、森ノ湖です!最近読んだ漫画について
産科医を主人公にした漫画
子供ができると、普段の生活での赤ちゃんや子供、妊婦さんへの認識がガラリと変わります。
同じ街を歩いていても、前は特になんとも思わなかったのが、こんなにも妊婦さんとか子連れの人やベビーカーが街の中にいたんだ、と驚きます。
そんなわけで、読む漫画や見る映画も、なんとなく出産とか赤ちゃんに関係したものを選ぶようになりました。
そんななかで見つけたのがこの漫画「コウノドリ」です。
この漫画を最初、「医龍」とか「ブラックジャック」みたいないわゆる凄腕外科医の話かと思って、読んでいなかったのですが、産科医をテーマにした漫画だと知って興味を持ちました。
なるほどだからタイトルが「コウノドリ」なのね。
感想
この漫画の主人公はタイトルにもなっている産科医の鴻鳥(コウノドリ)先生、裏の顔はジャズピアニスト。
コウノドリ先生が務める「聖ペルソナ総合医療センター」として、そこで起きる様々な出産にまつわるエピソードが描かれます。
今生きている人は、全てお母さんが出産してくれたから存在しているのでアタリマエの誰でもできることのように感じますが、出産って本当大変なんですよね。
息子の出産時に、妻は切迫早産になり、まだ34だか35週目だったので大きい大学病院へ入院して出産を遅らせました。
毎日点滴をしたので、腕のあざが酷いことになっていた。。
全てのお母さんはこの大変な思いをして出産しているわけです。
「コウノドリ」を読むと、妻のような切迫早産以外にも、他にも色んな出産の形やトラブルがあるんだなあと知ることができます。
出産までに一度も診察を受けていない妊婦、双子の出産、、助産院での出産、風疹のもたらす赤ちゃんへの影響、子宮外妊娠やその他色々。。
とても興味深く読みました。
妻は第二子を欲しがっていましたが、「コウノドリ」を読んで、次の出産が少し怖くなったみたい。
「コウノドリ」の中には、残念ながら亡くなってしまう患者さんもいるのですが、私の覚えている限りでは妊娠が直接の原因でなくなってしまった妊婦はいなかったように思います。
なんらかの異常、病気を元から持っていて、妊娠中にそれが発覚してしまったケースがほとんどだった気が。
今の医療はそれだけ、母体を守ることには長けているって言うことなんですかね?
一応、それを伝えて妻を落ち着かせました。(笑)
20数週で産まれてしまった赤ちゃんも、なんとか発育させる設備があったり、現代医療は凄いですね。
昔の妊婦さん達はもっと大変で、もっと命がけだったんだろうなぁと、祖母たちに感謝しました。
太古の人類はどうやって出産してたんですかね?へその緒とかは噛みちぎったりしてたのか?
今度調べてみます。
余談
妊婦さんや赤ちゃんをうざいという人がいますが、それだけ赤ちゃんから離れている人が多いということなのかな、と思います。
妻の出産時に、産院で「最近の家庭は核家族化や、出産の高齢化より、新しいお父さんお母さんに赤ちゃんを見た経験が少なくなっているので、セミナーなどを開いています。」と言われました。
私は弟と妹の面倒を見ていたことが有りますが、それはもう20年以上前だし、妻は末っ子で経験がないので、確かにそのとおりだと思います。友達で出産した人もいないし。。
多分、身近に赤ちゃんや妊婦さんがいれば、もっと他の方にも気を配れるようになると思うのですよね。。
私なんか、バスでも電車でもすぐにベビーカーとか妊婦さんに目がいって、席を譲らなきゃと思うし、ちっちゃい子が走っていると、コケないか心配で目で追ってしまうようになってしまいましたもの。。