【レビュー】夏の思い出、手作り感のあるSFXが懐かしい「学校の怪談2」【評価】★★★★☆
小学生の頃、夏に楽しみにしていた映画に「学校の怪談」シリーズがあった。「学校の怪談」は結構人気があり、3まで続いて、しばらく作られなくなり、4が後になって作られたけど大して話題にならなかった。もう消えてしまったシリーズだ。今の子供は知らないだろう。
なかでも特に「学校の怪談2」は笑いとストーリーのテンポが絶妙で最高だった。何度か映画館で観た覚えがある。
当時は「地獄先生ぬ〜べ〜」が人気で、トイレの花子さんとか学校の七不思議みたいなホラーが流行っていて、御多分に洩れず私も好きだった。
更に当時の私はブルーバック合成で作られたようなSFXと言われた映像がとてもとても好きで、そういうシーンが映るたびに食い入るように見ていた。
そんなこんなで合成シーンたっぷり、ホラー要素も含んだこの映画は私の好奇心をとても満たしたのだ。
出てくるお化けはテケテケとか人面犬とかなかなか愛嬌のあるヤツらで、黎明期のCGとかブルーバック合成を使って手作り感たっぷりに出てくる。観ているだけで本当に楽しかった。
テケテケはピンクの猿みたいな変なヤツのだが、映画を代表するマスコット的妖怪であった。今で言うジバニャンである。
しかし、見た目は覚えているのだが、何のために存在する妖怪だったかは覚えがない。
名前の感じだと夜道を、歩いてると誰もいないのにテケテケ足音が聞こえるとかそういう怪談に通じていたような気がするけど。映画中では浮いてたし、足音なんか出してたっけ?
今思うと、映画のオリジナル妖怪だったのかな?キーホルダーとかグッズを買った覚えがある。
とまあ、合成映像が第一の目的であったので、シーンは結構覚えてるけど、話は細かく覚えていないのであった。
まあ、細かいことは良いのだ。これは楽しい子供向けアドベンチャー映画なのだから!!
役者さんたちも魅力的であった。西田尚美の演じるボーイッシュな先生、あと都会から来た前田亜季演ずる可愛い女の子。子供心になんて可愛い人がいるんだ!と思ったものだった。
古い木造校舎とか、美術も雰囲気があってとても良いので、いつか子供が大きくなったら一緒に観たいと思う。
似たような雰囲気のあった一寸法師とE.T.を、合わせたような映画、「水の旅人」も覚えている。やっぱり話はほぼ思い出せないのだけど、山崎努がちっちゃな侍になり、猫に飛び乗ったりして活躍するシーンが印象的であった。